当社プレカット工場は、1997年8月25日に操業を開始しました。本年8月25日で丸9年、それ以降は10年目をむかえることになります。
9年前、ナカジマFA707という当時の最新鋭の機械とトーア新CADを持って、参入が遅すぎるという世評を覆して順調なスタートをきり、
その後も着実に加工量を増やしてきました。しかしながら、昨年は操業以来初めて前年加工量を下回り、目標数値にも遠く及ばない
残念な結果となりました。この原因は業界全体から見れば戸建て新設住宅着工が一割近く下がってプレカット受注量が減ったこと、
同業プレカット工場が機械刷新により大幅な加工能力を持つことになり受注競争が激しくなったこと、当社だけの理由では、一年を通じ
受注の平準化ができなかったことです。このような状況の中で新年をどうしたらいいのかを考えています。今、他社に倣って新鋭機を
導入するのは危険が多過ぎます。多大な償却負担がのしかかってくるからです。新鋭機を導入する場合当然現在の機種より能率の
上がる機種を選びますから加工量を大幅に増やさなければペイしません。そのためには多くの新規顧客を獲得する必要がありますし、
CADも強化しなければなりません。努力してくれていますがまだまだです。10年目を迎えようとしている当社が持つ唯一の戦力である
FA707もいつかは更新せねばなりませんが、今年はまだ全面入れ替えの時ではないと思います。本年も現在のFA707で加工します。
機械の整備は従来以上に強化しなければなりませんし、加工されたプレカット材の検収もより確実に頻繁に実施してもらわなければ
なりません。
そして少なくとも昨年より加工坪数を伸ばさなければなりません。下の表を見てください。2005年365日の内、機械を止め
た日は26日ありました。
それを今年は10日に短縮してください。つまり機械加工日数を昨年の339日から355日まで増やして下さい。