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APCかわら版

年頭の辞

あけましておめでとうございます。

  

企業が信頼を築くには何十年もかかるが、失うのは一瞬。

「メイド・イン・ジャパン」は高品質と信頼性の代名詞だった

昨年2017年は日本を代表する大企業で次々不祥事が明らかになった年であった。

神戸製鋼:品質デ−タの改ざん

日産自動車:無資格者による新車検査

東芝:利益水増し不正会計

三菱自動車:燃料試験デ−タ改ざん



2016年秋にわが社が巻き込まれた事件は、これらの事件の前兆であったのかも知れない。

この事件に関係した大小の企業数社からは、叩かれ・脅され・ゆすられ・罵倒され、それでも

自分のせいで発生した問題ではないのに、必死に頭を下げ、我慢を重ね、問題解決に向かって英知を出し合い、連携し

て困難に立ち向かった。そして
20178月に完全解決となった。関係企業のなかで断トツに規模が小さい朝間を、大企

業や法律家や国が守ってくれたことに感謝したい。

会社がとんでもない困難に直面していることは、社内でも一部のものにしか伝えず、多くの従業員は会社でなにか起こ

っているらしいと不安に感じていただろうが、頼んだ通り口を閉ざして他言はせず仕事に集中してくれた。



昨年
20171月から12月までの加工坪数は、【46,590坪】であった。設備更新し実質初年度であった一昨年2016年が
43,251坪】であったから、【3,339坪】増、率にして【7.7%】増であった。2017年前半が事件処理に忙殺されていた期間であったから、この数字は胸を張って誇れる堂々たるものである。



設備投資をした目的のひとつは現場従業員の劣悪な勤務環境の是正であった。日曜祭日にも工場を稼動しなければ立ち

行かなかった
2年前までの状態から、設備更新できたとき、これでやっと少なくとも日曜日だけは従業員の皆さんに休

んでもらえると本当にうれしかった。

構造材のプレカット機は、大きく横架材加工機と柱材加工機のふたつに分かれるが、VX05 横架材加工機の能力が、

MPS34柱材加工機より1015%上回るのである。バランスを取るため解体して大事に保管していた更新前のナカジマ

製の束加工機を組み立て直し柱材加工機の補助として稼動させ安定したフル生産が実現できた。

ところが秋に束加工機が壊れ部品も調達できない状態になり残念ながらスクラップとなった。
1015%の穴埋めは、

若手従業員が日曜出勤して遅れている柱・束加工を行うことで横架材加工に追いついてくれた。もちろん当然のこと

ではなく目的違反である。

この問題を解決するため、本年春から夏を目標に新しい束加工機の新設を計画中である。

2年前に大きな設備投資をしたので、追加投資は経営の専門家や会計士に反対されることもあるかと思うが従業員の勤

務環境の改善という本来の目標を約束通り実現するためあえて導入に向かって挑戦する。単なる柱加工機の補助機能と

いう役割だけではなく、横架材加工機で加工の時間がかかる短材(具体的には合板受け)加工の機能を備えた【新型束

・短材加工機】を機械メ−カ−に設計依頼している。

プレカット工場は最初に建築図面を入手でき、有効利用すればプレカット材以外の限りないビジネスチャンスが埋まっ

ている。これに挑戦している伸び盛りの企業もある。

朝間プレカットの前身は、製材工場である。我々は材木屋であることに特化したプレカット工場という今まで通りの道

を着実に進んで行きたい。

 

201811

社長 朝間喜久雄


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